理事長挨拶

       公益財団法人 福井県予防医学協会

          嶋﨑 元博
弊会は、昭和33年3月に設立した社団法人福井県寄生虫予防協会を前身とし、昭和45年11月に設立しました。以来、福井県民の皆様の健康の保持増進の向上を図ることで、公衆衛生と福祉の増進に寄与する事業を展開し、今日を迎えております。これも偏に、受診者の方一人ひとりをはじめ福井県民の皆様に、広く我々の事業への厚いご理解、ご信頼をいただいている賜物であると深謝申し上げます。
近年、我が国では、急速に進展する少子高齢化問題に端を発し、様々な問題が派生しており、国民生活に大きな影響を及ぼしています。何処に解決の糸口を見出せば良いのか、その焦点を絞ることさえもままならない状況が、一層深刻化を増す厳しい現状にあると言えます。
特に、医療保険財政をめぐる状況は大変厳しく、公衆衛生と福祉の増進に関わる各種政策も大きな転換期を迫られているのではないでしょうか。現状のままでは、国民皆保険制度をはじめとした、誰もが安心して医療を受けることができる公正な医療制度(格差のない医療)に暗い影を落としかねないと言わざるを得ません。
そのような厳しい状況下で、今、何が求められているのかと言えば、行政が打ち出す政策以上に、国民一人ひとりの健康づくりに取り組む努力(=責任ある行動)ではないかと考えます。その一人ひとりの努力の結晶が、「いのちを繋ぐ」大きな力となって作用していくものと40年以上に及ぶ事業を通して確信しております。そのような健康づくりの輪が広がり、大きな絆となって公正な医療(格差のない医療)を支え、安心ある健やかな人々の生活を保持していく。それこそが、「予防医学」の本意とするところであると弊会は考えます。
人々の健やかな生活と健康の保持増進の向上を目的とし、永き歴史の中で幾重にも研究を積み重ね学術的にも確立している予防医学は、今まさに社会的に大きく期待視される分野の一つであると言っても過言ではありません。弊会は、その先陣に立ち、果たさなければならない社会的責務(公益性)を真摯に受け止め、「これまでも」そして「これからも」、日々の事業を通して、心とからだの健康の大切さと尊さを訴え続けていかなければならいと考えています。疾病構造も時代と共に変貌し、それに呼応する様に人々の願いもより高い次元へと変化していく中で、健診機関が果たすべき役割並びに重要性は、今後ますます大きくなっていくものと予想されます。常に慢心することなく、各種行政・医学会・研究機関等と連携しながら、福井県民の健康の保持増進の向上を図り、公衆衛生と福祉の増進に寄与すべく、さらなる高見を目指し事業を推進していく所存でおりますので、今後とも変わらぬご支援とご指導を賜りたくお願い申し上げます。